どうも時短勤務親父です。
製薬会社の品質保証で働いております。
現在世間を賑わしている小林化工の問題について、私見で語ろうと思います。
問題の睡眠薬でない薬に睡眠薬が入ってしまった件について現在調査中ですが、医薬品製造の観点からいろいろなことが守られていないことが明るみになってくると思います。
ニュースには「〇〇の手順が遵守されてなかった」という不正について述べられると思いますが、本質としては労働者の扱いが問題です。たぶんニュースでは労働者問題について言及しないでしょう。
小林化工が労働者をどのように扱ってるかは全くわかりませんので、不正が起こる環境について私見で述べます。
医薬品製造の求人を見ると、製造オペレーターという求人は結構でてきます。これはいわゆる工場勤務者のことで、かなりの低賃金なのです。
で、今回の不正、問題を行ってしまうのは人であり、製造オペレーターの方々がやってしまったのです。しかし罪を憎んで人を憎まず。
製造オペレーターの人種はというと、正社員としても高卒、または非正規雇用のフリーターが多いです。ひとくくりにするのはよくないですが、一般論として「意識が低い」「頭脳労働は苦手」な人達です。
医薬品の製造手順自体は一般的に製造作業を知っている大卒以上の「頭脳労働が得意」な人達が考えて作っています。
で、作業記録は誰でも間違えにくく、記録を辿ると不正は判明するようなものを作っていますが、今回は間違えてしまったようです。なぜか
おそらくは「労働者の意識が低かったから、もしくは低くなったから」です。
元々意識低いのは折込み済みでの雇用な気もしますが、さらに低くなるような事態になっていたと推測します。
例えば、「納期厳守」「本来は製造オペレーターを管理する正社員がする仕事を製造オペレーターにさせていた」が予測されます。
なんとしてでも納期に間に合わせる場合、焦ったりしてミスや不正の温床となります。
また、賃金以上の労働を押し付けると労働意識は低下します。
問題の作業をしてしまった製造オペレーターも何らかの原因で注意・意識が低下していたと思われます。
意識が高ければ不正作業をしていた場合、内部告発をして、不良品が世にでなかったかもしれません。会社がそこまでする義理は無いと労働者に思わせる扱いをしていたらそれまでです。
いろいろ話はそれましたが、製造オペレーターの給与が安いこと、また、ジェネリック医薬品メーカー正社員の給与も安いことは結構な問題と考えております。
ジェネリック医薬品は安いから医療費が下がっていいとしていたが、安さを求めすぎた結果、リスクは社会が被ることになったのではと思います。
ミスしたら重大な事故に繋がることを防ぐためには労働者にそれなりの賃金を払いましょう。